99/10/26-28

99/10/26
今日は子犬と未成犬でした。2ヶ月の子犬は、やんちゃで何がなんだかわからないうちに終わってしまいました。未成犬は、コジロー、ガジローを引きました。田村先生のアドバイスは、中途半端な手は入れないこと。一匹一匹の犬にそれぞれ対処の方法を考え、あらかじめ組立をしっかり立てて、引くこと。犬のミスを待つくらいの姿勢で!犬がミスをしないことには、チェックを入れることができないので、ミスがあったら喜ぶくらいの気持ちで引きます。ミスはチャンスなのです。

犬を修正するためには、その犬の性質を充分理解したうえで臨みます。初めての犬の場合は、呼吸を合わせながら、良く観察して迅速に理解することが大切です。例えば、ラフのように、浮きやすい、打たれ強い犬には厳しく入り、ガジローのように、こわがりには優しく、まず友達になるような気持ちで入ります。犬を引く前に、充分よく考えることが重要です。コジローもガジローも、まず良く引けた方だと思います。ただ、やはり2匹とも右で止まってしまいます。変な力が出てしまっているのでしょうか。自然体にならなくては、、。ガジローは脚側に付くときに膨らみます。こわいのか、目が入ってしまっているのか。後ろをとったりしましたが、あまり効果は見られず。もっと根気よく取らなくてはいけなかったのでしょうか?次回、チャレンジしてみましょう。ツケの指示も出しますが、タイミングが悪いのか、あまり効果はなく、ピシッといきません。ラフとヨーゼフを引いてみたいです。

土曜日は・・・とも環八校へ行くことになりました。
いよいよです!


99/10/28

今日は未成犬からです。まずピキちゃん(と思います)。とても良く引けました。次は待望のヨーゼフでした。初めて引きましたが、思っていたよりは良く引けました。座りが悪く、チョークなどでチェックをするように指摘されます。やはり右側で止まります。弱いチョークを入れてしまったら、即指摘が入りました。中途半端なチョークだったら入れない方が良い、とのこと。頭ではわかっているのですが、身体が覚えていません。一手一手、ムダの無いように、集中しなくてはいけません。集中力がまだまだ弱いのでしょう。

脚側で座らせる時、指符や声符は使いません。犬に、どうすればいいのか、考えさせます。

2時間目に、河村さんと田村先生が引くのを見学しました。コバヤシの飛越と、ネルソンの基本です。ネルソンは指符も声符も使いません。身体を少し動かすだけで、犬を操ります。すごいです。コバヤシは、なんだかフラフラ、ちっとも思い通りに動きませんが、そこが学習のポイントでした。飛ぶ飛ばないが問題ではなく、この場合の課題は「いかにして犬の服従心を引き出すことができるか」です。犬は犬で、訓練士のスキを狙い、自分のペースにもっていこうとします。ここで負けてはいけません。犬にゆさぶりをかけて、服従させるまで、忍耐強く対処します。気持ちで負けたら、即負けです。犬は人間以上に人の感情の動きを感じ取ります。

河村さんの、静かな、しかし的確なチェックが入っていきます。見学している私たちが根負けしてしまうくらい、ねばり強く、何度も手が入ります。何度も手を入れてはいけないと教わったことを思い出しますが、この場合は、犬との根比べなのであり、呼吸を合わせるため、必要なのだと思います。また、気合いで押したり引いたりしているので、同じ手に見えても、実際は違うのだと思います。犬を押して、引いて、肩を入れて、と試行錯誤が続きます。バーからどのくらい離れるかの距離でも、レベルの違いがでます。田村先生の指摘で、バーからの距離をあと50・離れます。

犬が右前で止まるとき、犬との呼吸をとりながら、気持ちで引っ張るつもりで、ゆっくりと右足を出します。このとき犬が反応して動く、その動きを身体で感じ取りましょう。ここからは犬との綱引きになります。犬に考えさせて、押して、引いてで脚側に付かせます。

田村先生も、河村さんも、足の動きに様々な表情があります。シンプルでムダのない動きのなかに、キレを感じます。1・のムダもない動き。すばらしいです。例えば、脚側行進の時、のターンで、右足で犬を押して、左足を重くゆっくりそろえて、犬のブレをチェックします。犬の動きをすべて予測できている動きです。

さんざん戦った後、「前へ」で飛べないコバヤシについに左足が入ります。後ろへ引いて、さらに後ろをとります。戦いの盛り上がりを一山作り、ここいちばんの勝負をしかけ最大の場面で、有効な手を入れます。そこで勝つことができたら、山を越えられたことになります。犬の服従を得ることが出来、そのあとは手のレベルを下げていきます。最大の山場、ポイントを押さえられるかどうかが、訓練士の力、センスになっていくのだと思います。自分にそれができるでしょうか?

ラストはラフを引ました。最初に思いっきり飛びかかられます。これはチョークと返しで何とか押さえることができました。脚側行進では、ツキが悪いのと、右で止まります。早速右足を使いますが、まだまだ呼吸がうまく取れません。動きも早すぎるし大きすぎます。ムダな動きが多いということです。したがって犬の動きがブレます。

うーん、難しいです。学ぶことが多い日でした。