犬しつけ10のアドバイス

(2016.10.12更新)

「犬のしつけ」ではなく
犬との正しいつきあい方」アドバイス!

愛犬との関係に、

主従関係は必要ありません

リーダーになる必要はありません

必要なのは、種を超えた信頼関係

力で服従させるのではなく

犬が喜んで言うことに従いたくなる

そんな関係でを築きましょう!

 

そんな【よりそイズム】に共感してくださる飼い主さんのために、

今まであたりまえ?と思われてきた10の犬のしつけについてお話をします


:サウスダコタ、アメリカンインディアンの末裔
ベン・エルク・イーグルさんのお宅にホームステイ
ナカニシをともだちにしてくれたグレシカーラとジージーウィー

もくじ

こんな「犬のしつけ」は、本当に必要?

1. 犬はハウスに入れるべき?
2. 犬が入れない部屋を作るべき?
3. ソファ、ベッドへ乗せてはダメ?
4. 「あそぼう」と誘ってきたら遊んではダメ?
5. 叱る、ほめる、は必要?
6. おもちゃはいつでも出しておいていい?
7.甘やかしてはダメ?
8.お散歩で引っ張るのはダメ?
9.「行ってきます」と「ただいま」は言わない方がいい?
☆10.犬を安心させてあげられる存在になる人になってください

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・ 犬のしつけ その1
犬はハウスに入れるべき?

残念ながら、都会で人と暮らすためには必要なことになります。
また、震災があった場合、ハウスに入れないと避難所に入れて
もらえなかったりすることがあります。
ペットと一緒に逃げましょう!としている自治体もあるようですが
現実はまだまだ厳しく、拒否されることが多いようです。

しかしハウスは、犬にとって嫌なのか、というとそうでもなく
自分だけの安心できるスペース、例えば、寝ているときに
むやみに人に触られたりしない(かわいいのでつい触ってしまう
飼い主さん、安眠をさまたげているかもしれません!)
扉が閉まっていることで、守られている空間にすることも可能です。

できるだけ心地良い環境を作り、快適に、安心していられるよう
慣らしていきましょう。

ハウス(ケージ、サークル、クレートなど)を落ち着ける場所に起き、
固定します。ハウスの中にいるときは、どうしても必要なとき以外は
干渉しないようにして、愛犬が安心して過ごせる場所にしてあげましょう。
特に、ハウスの中で寝ているときは触らないようにしてください。

ハウスに入っているときは、愛犬がリラックスできるように、目を
合わせたり話しかけたりしてじゃまをしないようにしてください。

・留守をするとき
・夜寝るとき

は基本的にハウスに入れ、扉を閉めておきましょう
ハウスから出しているときも扉は開けておき、愛犬が自由に
出入りできるようにしておきましょう。

ハウスをまだ居心地のよい場所と学べていない場合は、
1日1回60分程度、ハウスに入れるトレーニングをすると良いでしょう。
60分経って静かにしていたら出してやります。
騒いでいるときはもちろん、出してもらえるのではないかと
期待しているときには出さないようにします。

※時間はきっかり60分とは決めないようにします。
10分くらいずらすようにしてください。
必要以上に閉じ込めることは良くありませんが、
ハウスの中にいるときにリラックスできるように
習慣づけることが大切です。


:ベンさんが住む居留区
シャイアンリバーへ続く道

・ 犬のしつけ その2
犬が入れない部屋を作るべき?

犬は本来、家族と一緒にいたい動物です。
一緒にいたいのに、そばに行かれない状況は、実はとてもかわいそうです。
しかしながら、トイレを覚えるうちは、人間の都合で汚されては困る?ので
4.5畳〜6畳くらいの広さでフリーにするように制限して、
しっかりと教えましょう。
トイレができるようになったら、行かれる部屋を増やしていくとよいでしょう。

トイレを上手に教えられるコツは、愛犬が排泄するときに、いかに飼い主さんが、
見ていて、それをほめてあげられるかどうかにかかっています。
忙しくてつい見ていられない、などの言い訳はしないようにしましょう。

ドアホンに吠えるなどのモンダイがある場合には、玄関、廊下には自由に
行かれないようにした方がふせげます。
トイレができるようになっても、飼い主さんの事情で、キッチンや和室には
入れない、ということもしばしばあるようです。

・ 犬のしつけ その3
ソファ、ベッドへ乗せてはダメ?

ソファ、ベッドは、人にとって心地のよい場所ですが、
犬たちにとっても同じことで、さらにくつろいでいる飼い主さんの
そばにいたい犬も多いです。
飼い主さんも、そんな愛犬に癒やされることでしょう。

ソファ、ベッドに乗せてもモンダイありませんが、
降りて欲しいときに降りない場合は、降りてくれるように
教えることが大切です。最初はおやつなどを使って誘導してもよいでしょう。

※下ろそうとすると唸ったり、噛みつこうとしたりする場合はプロに
ご相談ください

レッスンお申し込み

:ダンスウィズウルブズのロケ地にもなった
BAD LAND

・ 犬のしつけ その4
「あそぼう」と誘ってきたら遊んではダメ?

あそべる余裕があるときは遊んであげましょう。
遊ぶときは、飼い主さんもできるだけ楽しむようにしてください。
難しく考えず、楽しむことが大切です。
余裕がなくて遊べないときは、「あとで」や「待ってて」というよりも、
「今はあそべない」という態度をきちんとみせてやることが大切です。
そして、できるだけ早く切り上げて、遊んでやる時間を作りましょう。
忙しいときこそ、そうしたリラックスの時間が大切なものです。

もし「あそぼう!」と主張して吠え始めた場合、
うるさいからといってあそんでしまうと、吠えたら遊んでもらえる、
という学習になってしまい、吠えるようになると、人間の生活、
都会に住んでいる場合には迷惑になってしまいますので、
叱らずに無視をするか、席を立って他の部屋に行ってしまうなどしましょう。


:バッファローセージを刈り取るお手伝い中
お手伝いをしてくれる、GSD コダ

・ 犬のしつけ その5
叱る、ほめる、は必要?

私はあえて「ほめる」「叱る」という言葉を使わないようにしています。
なぜなら「おりこう!」という言葉を使えばほめている、「ダメ」
という言葉を使えば叱っている、とカンチガイする人が多いからです。

大切なのは、犬という動物に「そうだよ、それでいい」と伝わること
「ちがうよ、そうじゃない」(+こうだよ!)と伝わることなのです。

そこで私がおすすめするのは「YES!(そうだよ!)」と「NO!(ちがうよ!)」
です。
YES!(そうだよ!)は心がこもった「おりこう!」などのほめる声と
食べ物(トリーツ)です。
個体差はありますが、食べ物を与えた場合の学習の速度はとても早く、
教える人も教わる犬も一番ストレスが少ないと思っています。
しかも、ずっと使い続けなければならないことはなく、愛犬と良い関係を
作ることができたら、食べ物がなくても指示に従ってくれるようになります。

NO!(ちがうよ!)は、声の高低にかかわらず、しっかりと気持を
込めることが大切です。うまく通じない場合には、ムダなエネルギーは
使わず、感情は入れずに速やかにハウスに入れることです。これは

ハウスに入れること=NO!  ではなく
フリータイムが終了した=NO! です

ハウスをお仕置きで使うときらいになる、という説がありますが、
それはこの点を誤解することによって起きる考えです。

これによってハウスを嫌いになった犬は、私の経験では一頭も
いません。閉じ込められることへの不快感を表す犬もいますが
それはハウストレーニングが不足しているだけです。

ハウストレーニングがきちんとできている犬であれば、入れられ
たらすぐにあきらめリラックスして寝てしまいます。しかし、
ハウスに入れられるルールは学習するため、ハウスに入れられる
きっかけになった行動をしなくなります。

・ 犬のしつけ その6
おもちゃを出しっ放しにしてはけない

おもちゃは飼い主が管理することで、愛犬とのコミュニケーション
ツールとして使うことができます。しかし、一人遊びができることも
大切なので、おもちゃを分けて管理するのが良いです。飼い主と遊ぶ
ときのおもちゃ、ひっぱりっこ、ボールは管理して、一人で遊ぶための
ぬいぐるみやラバートーイ、パズルは犬が自由に使えるようにして
やります。

一緒に遊ぶときは「遊ぼう!」などの声をかけるようにしてやると、
犬にわかりやすく決定権も得やすくなります。終わりはきちんと
「終わり!」という声をかけて、愛犬があきらめやすいようにして
やることも大事な思いやりです。

愛犬が自由に使えるおもちゃは、一部を管理してローテーションしすると
毎回新鮮な刺激になり、楽しく遊べるようになります。


:ベンさんが人見知りだと言っていた
ボーダーコリーのホーリーベア

・ 犬のしつけ その7
甘やかしてはダメ?

特に日本人は、子どもや犬をしつけ(教育)するときに、
「ダメ」などの否定後を使う傾向が高いように感じます。
ダメ!コラ!イケナイ!など、言い過ぎていませんか?
それは、飼い主自身が受けてきた教育や育て方に、根本的な
原因があることも少なくないようです。

たくさんのケースを見てきて、私は、子犬のうちは、
手元に来てから3か月くらいは、まったく叱らなくてよいと思っています。
多くの、愛犬と関係が壊れてしまっている問題は、この時期のつきあい方に
原因があることが多いからです。
とくかく毎日、おりこう、天才!かわいい!を、
心からたくさん言ってあげましょう。

ただし、過干渉は要注意です。ほめる言葉をかけることは
よいことですが、指示を出しすぎていたり、意味のあまりないお願い
(おいで、おすわりなど)が多すぎたりすると、愛犬との関係に
影響が出ることもあります。

抱くことは愛情表現ですが、犬が嫌がっていないかよく観察しましょう。
嫌がっている場合には、せっかくの愛も、ちゃんと届かず、
逆に不快感を与えてしまうことがありますので、要注意です。

また、「ウチの子は、ずっと私を見ています」
という飼い主さんも少なくありませんが、なぜ、ずっと見ていることが
わかるのでしょう?それは、飼い主さんも見ているか、気にしているからです。
それが愛犬に見抜かれていて、愛犬も飼い主さんを気にするようになります。
しかし、その状態では決してお互いリラックスできませんので、
それぞれの時間を楽しむときは、メリハリをつけてしっかりと楽しみましょう。


:ホーリーベアと仲よくしているときに
様子を見にきたジージーウィー
女子同士です

・ 犬のしつけ その8
お散歩で引っ張るのはダメ?

本当は、お互い楽しく歩きたいですよね!

しかし、残念ながら都会では、かなり緊張してお散歩をしなければなりません。
人や車が通るなど、危険でもあるし、迷惑をかけることも気にして
歩かなければならないからです。なので、本当はお互い気ままに歩けるのが
楽しいのですが、マナーを守らなければなりません。

マナーを守りながら一緒に歩くためには、それなりに練習することが必要です。
飼い主さんが愛犬に教えてあげるのが理想ですが、上手くいかない場合には、
プロにアドバイスをもらいましょう。

私が理想だと思っている散歩の定義は「一緒に歩く」ことです。
愛犬とよく会話をしながらルールを決めて、上手に歩けるように練習しましょう。
散歩はとても大切な気分転換なので、飼い主さんも愛犬も、気持良く歩くことが
できるようにしましょう。

犬の感覚の中でもとびきり優れているのが嗅覚です。臭いを嗅ぐことを
楽しむのが犬という動物ですが、嗅ぐだけでなく、なにかみつけたら口に
入れてしまうことがあります。都会では、口に入れて欲しくないものが
落ちていることがほとんどですので、臭いを嗅ぐときにも注意が必要です。

目を離して嗅がせていると、口に入れるところを見逃してしまうことが
ありますので、首を上げて歩く練習、嗅いでいるときは見守るなど、
飼い主側にも工夫が必要です。

☆よりそイズム 二つの約束
1)社会、他人に迷惑をかけない
2)飼い主、本犬が危険ではない

範囲で、一緒に歩くお散歩をお楽しみください!

※教える自信がない場合にはご相談ください!
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:古のヒーローたちが祈りを捧げた新生なる山
ベアビュート
熊が寝ている姿に見えます

・ 犬のしつけ その9
「行ってきます」と「ただいま」は言わないほうがいい?

留守から戻ったときの犬たちの歓迎ぶりは、飼い主にとっては
とても嬉しいことですが、帰宅時間によっては近所迷惑になって
しまうこともあります。

子犬のころから、帰ってきてすぐに「ただいま」をせず、
少しして落ち着いてから「ただいま」の挨拶をするようにすると、
それほど興奮せずにお迎えしてくれるようになりますが、
少々さみしいものがあります。

「行ってきます」のときに淋しがってクンクン鳴いたりする場合には、
おやつを詰めたおもちゃなどを用意し、家を出るときに与えてから
出かけるとよいでしょう。家にフリーで留守番をさせるより、
ハウスの中の方が落ち着いて、安心していられることも少なくありません。


:私の人生が変わることになった本
「自分を信じて生きるインディアンの生き方」
著者の松木正さん、彼のワークショップに参加しました

最後は、飼い主さんにお願いです

・ 犬のしつけ その10
犬を安心させてあげられる存在になる人になってください

私が犬を飼いはじめたころは「飼い主はリーダーになるべき!」
ということが盛んに言われていました。しかし今は、それは間違っている
と思うようになりました。

リーダーが必要なのは会社組織やグループなので、家族には必要ない
と私は考えています。場面によってリーダーシップを発揮することは
ありますが、だからといって絶対的なリーダーになる必要はなく、
お互い補い合う関係がベストだと思っています。

かけがえのない存在である犬たちは、たくさんの喜び、
癒やしを私たち飼い主に与えてくれます。そのお返しにベストを尽くしたい
と思うのです。

愛犬を幸せにしたいなら、まず飼い主が幸せであり、自分のことが好きであり、
自己肯定感が高く、自信を持っている人になるのが理想です。
そんな飼い主のもとで、愛犬は安心して生きることができるでしょう。

しかしながら一つだけ、ルールがあります。それは、犬という種を
人の社会に入れて順応させようとしているので、必要な場面での最終決定権は
人が持つようにしなくてはなりません。
悲しいことに、人の社会では、犬らしくあることがまかりならないことが
あるからです。

そのときは、犬という種を尊重した上で、お願いして、従ってもらうよう、
心に留めておきましょう。それは、大きな愛で犬たちを包み込み、
全力で守ろう!という、飼い主の気持ちの表れでもあるのです。


:母なる大地にもどり生まれ変わる儀式
スウェットロッジ

Rapid City South Dakota 2013.7
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以上が、私が飼い主さんにお伝えしたい10のお話です

シドニーで教わった、西欧の支配思想が残る教えから
「信頼は受け入れることから始まる」
というアメリカンインディアンから学んだ「よりそイズム」に変わり
私がアドバイスする内容は、かなり進化しました

人として、犬という種とどう関わるべきか
「犬のしつけ」という今のマニュアルが、
あまりにも犬たちに不公平なことに気づき

もっと彼らによりそいたい、もっと仲よく
お互い幸せに暮らしたい
そう強く願うようになりました

私はレッスンをとおして「犬のしつけ」ではなく
犬との正しいつきあい方」を広く飼い主さんに伝えることで、
飼い主さんの心が軽くなり、愛犬との関係がさらによくなる
という経験をたくさんしてきました。

その感動を、一人でも多くの飼い主さんにしていただきたいと
願っています。

「愛犬の声を聞く」
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もう少し学んで自分でやってみたい方はこちら

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Blog「Doggy Labo がゆく!」
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