犬しつけ10のアドバイス

(2017.9.3更新)

「犬のしつけ」ではなく「犬との正しいつきあい方」アドバイス!

あなたは、
愛犬のリーダーになりたいのですか?

それとも、家族になりたいのですか?
仲良くなりたいのですか?

犬とつきあうときに、必要なのは
毅然とした態度ではなく
犬が安心できるやさしい態度です

心の声をしっかりと聞いて
愛犬と向き合うようにしましょう

 

愛犬と仲良く、家族になりたいと思っている飼い主さんのために
Doggy Labo 中西が、犬のしつけではなく、正しいつきあい方を
お話いたしましょう!

「言葉を交わせない動物と人がつきあうためには
 人がやらなくてはならないことが
 たくさんあるのだ」

        ブレイブ・バッファロー/ブラックフット族

:サウスダコタ、アメリカンインディアンの末裔
ベン・エルク・イーグルさんのお宅にホームステイ
ナカニシをともだちにしてくれたグレシカーラと
ジージーウィー

もくじ

本当にやらなくてはいけないの?

1. 犬はハウスに入れるべき?

2. 犬が入れない部屋を作るべき?

3. ソファ、ベッドへ乗せてはダメ?

4. 「あそぼう」と誘ってきたら遊んではダメ?

5. 叱る、ほめる、は必要?

6. おもちゃはいつでも出しておいていい?

7.甘やかしてはダメ?

8.お散歩で引っ張るのはダメ?

9.「行ってきます」と「ただいま」は言わない方がいい?

☆10.犬を安心させてあげられる存在になる人になってください

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:シャイなホーリーベア

・ 犬のしつけ その1

Q. 犬はハウスに入れるべき?
A. 入れたほうが何かと都合がいいです

 

ハウスは、ちゃんと教えてあげられたら、犬にとっても
安心できる自分のお部屋になります。
また、震災があったときに、ハウスに入れると一緒に
避難所に入れてもらえるところもあるようです。

いずれにせよ、ハウスでリラックスして過ごせるように
しておいたほうが、お互い都合がよいことが多いです。

◎ハウストレーニングのポイント

1. おいしいものを使ってハウスの中に犬を誘導します

2. 中に入ったら扉を閉めて、さらにおいしいものを入れます。

3. ハウスの中にいるときは、なるべく声をかけたり
目を合わせたり、さわったりしないようにします。

4. 吠えたら布などで目隠しをして、静かになったら
外してやります。このとき声をかける必要はありません。

・留守をするとき

は基本的にはハウスに入れておいたほうがいいでしょう。
いたずらをしたりしない場合には、出しておいても大丈夫ですが
ハウスに入っていたほうが落ち着く犬も少なくないので
よく観察してあげてください。

・夜寝るとき

ハウスに入って眠ることもできるようなら、一緒に寝ても
大丈夫です。
ハウスに入れると鳴いてしまう場合には、入って眠れるよう
練習をしたほうがいいでしょう。

日中、1日1回60分程度、ハウスに入れるようにします。
60分経って静かにしていたら出してやります。
騒いでいるときは出さないようにします。

※時間はきっかり60分とは決めないようにします。
10分くらいずらすようにしてください。
必要以上に閉じ込めることは良くありませんが、
ハウスの中にいるときにリラックスできるように
習慣づけることが大切です。

:ベンさんが住む居留区シャイアンリバーへ続く道

・ 犬のしつけ その2

Q. 犬が入れない部屋を作るべき?
A. 入れると都合が悪い場合には入れなくてもOK

犬は本来、家族と一緒にいたい動物です。
一緒にいたいのに、そばに行かれない状況は、実はとてもかわいそうです。
しかしながら、トイレを覚えるうちは、人間の都合で汚されては困る?ので
4.5畳〜6畳くらいの広さでフリーにするように制限して、
しっかりと教えましょう。
トイレができるようになったら、行かれる部屋を増やしていくとよいでしょう。

しかし、寝室に入れるとおしっこをしてしまうなど、
飼い主さんが困ることをしてしまう場合には、寝室のドアは閉めて
おいたほうがいいでしょう。

廊下、玄関も、犬がマーキングしたいスポットなので
もしマーキングされる場合には、自由に行かれないように
管理することも必要な場合があります。

キッチンは、まちがって食べてはいけないものを食べてしまう
危険性もあるため、入れないようにする飼い主さんも多いようです。

 

・ 犬のしつけ その3

Q. ソファ、ベッドへ乗せてはダメ?
A. 乗せても犬が威張るようになる!?なんてことはありません。

ソファ、ベッドは、人にとって心地のよい場所ですが、
犬たちにとっても同じことで、さらにくつろいでいる飼い主さんの
そばにいたい犬も多いです。
飼い主さんも、そんな愛犬に癒やされることでしょう。

ソファ、ベッドに乗せてもモンダイありませんが、
降りて欲しいときに降りない場合は、降りてくれるように
教えることが大切です。最初はおやつなどを使って誘導してもよいでしょう。

※下ろそうとすると唸ったり、噛みつこうとしたりする場合はプロに
ご相談ください

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:ダンスウィズウルブズのロケ地にもなった
BAD LAND

・ 犬のしつけ その4

「あそぼう」と誘ってきたら遊んではダメ?

あそべる余裕があるときは遊んであげましょう。
遊ぶときは、飼い主さんもできるだけ楽しむようにしてください。
難しく考えず、楽しむことが大切です。

余裕がなくて遊べないときは、「あとで」や「待ってて」というよりも、
「今はあそべない」という態度をきちんとみせてやることが大切です。
そして、できるだけ早く切り上げて、遊んでやる時間を作りましょう。
忙しいときこそ、そうしたリラックスの時間が大切なものです。

もし「あそぼう!」と主張して吠え始めた場合、
うるさいからといってあそんでしまうと、吠えたら遊んでもらえる、
という学習になってしまい、吠えるようになると、人間の生活、
都会に住んでいる場合には迷惑になってしまいますので、
叱らずに無視をするか、席を立って他の部屋に行ってしまうなどしましょう。

:バッファローセージを刈り取るお手伝い中
お手伝い?をしてくれる、GSD コダ

・ 犬のしつけ その5

Q. 叱る、ほめる、は必要?
A. それよりも、OK!、NG!を伝える気持ちで

私はあえて「ほめる」「叱る」という言葉を使わないようにしています。
なぜなら「おりこう!」という言葉を使えばほめている、「ダメ」
という言葉を使えば叱っている、とカンチガイする人が多いからです。

大切なのは、犬という動物にOK!「そうだよ、それでいい」と伝わること
NG!「ちがうよ、そうじゃない」(+こうだよ!)と伝わることなのです。

YES!(そうだよ!)は心がこもった飼い主さんの「おりこう!」などのほめる声や、おもちゃ、食べ物(トリーツ)です。
個体差はありますが、食べ物を与えた場合の学習の速度はとても早く、
教える人も教わる犬も一番ストレスが少ないと思っています。

しかも、ずっと使い続けなければならないことはなく、愛犬と良い関係を
作ることができたら、食べ物がなくても指示に従ってくれるようになります。

NO!(ちがうよ!)は、声の高低にかかわらず、しっかりと気持を
込めることが大切です。うまく通じない場合には、ムダなエネルギーは
使わず、感情は入れずに速やかにハウスに入れることです。これは

ハウスに入れること=NO!  ではなく
フリータイムが終了した=NO! です

ハウスをお仕置きで使うときらいになる、という説がありますが、
それはこの点を誤解することによって起きる考えです。

これによってハウスを嫌いになった犬は、私の経験では一頭も
いません。閉じ込められることへの不快感を表す犬もいますが
それはハウストレーニングが不足しているだけです。

ハウストレーニングがきちんとできている犬であれば、入れられ
たらすぐにあきらめリラックスして寝てしまいます。しかし、
ハウスに入れられるルールは学習するため、ハウスに入れられる
きっかけになった行動をしなくなります。

・ 犬のしつけ その6

Q. おもちゃを出しっ放しにしてはけない?
A. どちらもあるとよい!

おもちゃは飼い主が管理することで、愛犬とのコミュニケーション
ツールとして使うことができます。しかし、一人遊びができることも
大切なので、おもちゃを分けて管理するのが良いです。
飼い主と遊ぶときのおもちゃ、ひっぱりっこ、
ボールは管理して、一人で遊ぶためのぬいぐるみやラバートーイ、
パズルは犬が自由に使えるようにしてやります。

一緒に遊ぶときは「遊ぼう!」などの声をかけるようにしてやると、
犬にわかりやすく決定権も得やすくなります。終わりはきちんと
「終わり!」という声をかけて、愛犬があきらめやすいようにして
やることも大事な思いやりです。

愛犬が自由に使えるおもちゃは、一部を管理して
ローテーションしすると毎回新鮮な刺激になり、
楽しく遊べるようになります。

:ベンさんが人見知りだと言っていた
ボーダーコリーのホーリーベア

・ 犬のしつけ その7

Q. 甘やかしてはダメ?
A. そもそも、甘やかすってどういう行動?

特に日本人は、子どもや犬をしつけ(教育)するときに、
「ダメ」などの否定後を使う傾向が高いように感じます。
ダメ!コラ!イケナイ!など、言い過ぎていませんか?

たくさんのケースを見てきて、私は、子犬のうちは、
手元に来てから3か月(※6か月齢)くらいは、
まったく叱らなくてよいと思っています。
多くの、愛犬と関係が壊れてしまっている問題は、
この時期のつきあい方に原因があることが多いからです。

とくかく毎日、おりこう、天才!かわいい!を、
心からたくさん言ってあげましょう。

ただし、過干渉は要注意です。ほめる言葉をかけることは
よいことですが、指示を出しすぎていたり、意味のあまりないお願い
(おいで、おすわりなど)が多すぎたりすると、愛犬との関係に
影響が出ることもあります。

抱くことは愛情表現ですが、犬が嫌がっていないかよく観察しましょう。
嫌がっている場合には、せっかくの愛も、ちゃんと届かず、
逆に不快感を与えてしまうことがありますので、要注意です。

また、「ウチの子は、ずっと私を見ています」
という飼い主さんも少なくありませんが、なぜ、ずっと見ていることが
わかるのでしょう?それは、飼い主さんも見ているか、気にしているからです。
それが愛犬に見抜かれていて、愛犬も飼い主さんを気にするようになります。
しかし、その状態では決してお互いリラックスできませんので、
それぞれの時間を楽しむときは、メリハリをつけてしっかりと楽しみましょう。

:ホーリーベアと仲よくしているときに
様子を見にきたジージーウィー
女子同士です

・ 犬のしつけ その8

Q. お散歩で引っ張るのはダメ?
A. 危険がある場合には改善を!

※犬が引っ張る理由は
「自分がリーダーだと思っている」からではありません!

お散歩の目的はなんでしょう?
一緒に楽しく歩くこと、ではないでしょうか?

しかし、残念ながら都会では、かなり緊張してお散歩をしなければなりません。
人や車が通るなど、危険でもあるし、迷惑をかけることも気にして
歩かなければならないからです。なので、マナーを守らなければなりません。

マナーを守りながら一緒に歩くためには、それなりに練習することが必要です。
飼い主さんが愛犬に教えてあげるのが理想ですが、上手くいかない場合には、
プロにアドバイスをもらいましょう。

私が理想だと思っている散歩の定義は「お互いを気にしあいながら一緒に歩く」ことです。
愛犬とよく会話をしながらルールを決めて、上手に歩けるように練習しましょう。
散歩はとても大切な気分転換なので、飼い主さんも愛犬も、気持良く歩くことが
できるようにしましょう。

犬の感覚の中でもとびきり優れているのが嗅覚です。臭いを嗅ぐことを
楽しむのが犬という動物ですが、嗅ぐだけでなく、なにかみつけたら口に
入れてしまうことがあります。都会では、口に入れて欲しくないものが
落ちていることがほとんどですので、臭いを嗅ぐときにも注意が必要です。

目を離して嗅がせていると、口に入れるところを見逃してしまうことが
ありますので、首を上げて歩く練習、嗅いでいるときは見守るなど、
飼い主側にも工夫が必要です。

☆よりそイズム 二つの約束
1)社会、他人に迷惑をかけない
2)飼い主、本犬が危険ではない

範囲で、一緒に歩くお散歩をお楽しみください!

※教える自信がない場合にはご相談ください!
レッスンお申し込み

:古のヒーローたちが祈りを捧げた新生なる山
ベアビュート・熊が寝ている姿に見えます

・ 犬のしつけ その9

Q. 「行ってきます」と「ただいま」は言わないほうがいい?
A. どちらでも、都合が良いほうで

留守から戻ったときの犬たちの歓迎ぶりは、飼い主にとっては
とても嬉しいことですが、吠える場合、帰宅時間によっては近所迷惑になってしまうこともあります。

子犬のころから、帰ってきてすぐに「ただいま」をせず、
少しして落ち着いてから「ただいま」の挨拶をするようにすると、
それほど興奮せずにお迎えしてくれるようになりますが、
少々さみしいものがあります。

「行ってきます」のときに淋しがってクンクン鳴いたりする場合には、
おやつを詰めたおもちゃなどを用意し、家を出るときに与えてから
出かけるとよいでしょう。家にフリーで留守番をさせるより、
ハウスの中の方が落ち着いて、安心していられることも少なくありません。

:私の人生が変わることになった本
「自分を信じて生きるインディアンの生き方」
著者の松木正さん、彼のワークショップに参加しました

最後は、飼い主さんにお願いです

・ 犬のしつけ その10

犬を安心させてあげられる存在になる人になってください

私が犬を飼いはじめたころは「飼い主はリーダーになるべき!」
ということが盛んに言われていました。しかし今は、それは間違っている
と思うようになりました。

リーダーが必要なのは会社組織やグループなので、家族には必要ない
と私は考えています。場面によってリーダーシップを発揮することは
ありますが、だからといって絶対的なリーダーになる必要はなく、
お互い補い合う関係がベストだと思っています。

かけがえのない存在である犬たちは、たくさんの喜び、
癒やしを私たち飼い主に与えてくれます。そのお返しにベストを尽くしたい
と思うのです。

愛犬を幸せにしたいなら、まず飼い主が幸せであり、自分のことが好きであり、
自己肯定感が高く、自信を持っている人になるのが理想です。
そんな飼い主のもとで、愛犬は安心して生きることができるでしょう。

しかしながら一つだけ、ルールがあります。それは、犬という種を
人の社会に入れて順応させようとしているので、必要な場面での最終決定権は
人が持つようにしなくてはなりません。
悲しいことに、人の社会では、犬らしくあることがまかりならないことが
あるからです。

そのときは、犬という種を尊重した上で、お願いして、従ってもらうよう、
心に留めておきましょう。それは、大きな愛で犬たちを包み込み、
全力で守ろう!という、飼い主の気持ちの表れでもあるのです。

:母なる大地にもどり生まれ変わる儀式
スウェットロッジ

 

 

 

Rapid City South Dakota 2013.7
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以上が、私が飼い主さんにお伝えしたい10のお話です

シドニーで教わった、西欧の支配思想が残る教えから
「信頼は受け入れることから始まる」
というアメリカンインディアンから学んだ「よりそイズム」に変わり
私がアドバイスする内容は、かなり進化しました

人として、犬という種とどう関わるべきか
「犬のしつけ」という今のマニュアルが、
あまりにも犬たちに不公平なことに気づき

もっと彼らによりそいたい、もっと仲よく
お互い幸せに暮らしたい
そう強く願うようになりました

私はレッスンをとおして「犬のしつけ」ではなく
犬との正しいつきあい方」を広く飼い主さんに伝えることで、
飼い主さんの心が軽くなり、愛犬との関係がさらによくなる
という経験をたくさんしてきました。

その感動を、一人でも多くの飼い主さんにしていただきたいと
願っています。

「愛犬の声を聞く」
犬との正しいつきあい方コーチング
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もう少し学んで自分でやってみたい方はこちら

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Blog「Doggy Labo がゆく!」
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