訓練所で学んだこと、良かったこと、辞めた理由

60頭のラブラドールに囲まれ、訓練士になるための修行が始まりました。
常に頭に入れておかなければならないことは、本気で犬と接するということ。これが犬と会話をするために一番大事なことだと学びました。上達するに従って、ほんの小さな体の動きや気持ちを犬に読まれ、上手く引けたり、引けなかったりします。(指示を出し犬をコントロールすることを犬を「引く」といいます)気持ちで負けるとやんちゃな犬は全然引けません。こちらの弱気を読んで、わざとふざけてくるのです。訓練がこれほど精神的に奥深いものだということを心と体で覚えました。毎日泣きながら犬と向き合い、1年かかってやっと認定のライセンスを手にすることができました。試験会場で指示を出す右手の震えを止めることができなかったこと、今でも良く覚えています。
しかし!喜んだのもつかの間、訓練士になってから、今まで見えなかったものを見ることになり、大きな疑問を持つようになったのです。叩いたり、蹴ったりの訓練方法。訓練所では優等生の犬も、飼い主のもとへ戻ると、指示には従わないし、散歩も引っ張りまくるという事実。あげく「犬を嫌いな人ほど良い訓練士になれる」と言われ、訓練所を辞めました。
やはりしつけの先端は海外と思い、見つけたのが、インターン研修システムを持つ、シドニーの「犬の家庭教師 ・ ドッグテック」でした。さて、そこで体験した驚くべき方法とは、、、。