00/1/20-24

00/1/20
今日は検定のための指導を受けました。
まずマットの上でダイナを引きました。マットの上に伏せていますので、最初はスワレで、座らせます。犬から50・くらいのところに立ち、右股を叩きます。一発で座らせるようにしますが、座らなかった場合、レベルを上げます。検定の時は、このレベルがきちんと上がっているかどうかが大切です。指符、声符は絶対に2度同じレベルで出してはいけません。ムダな手を入れないためにも大切なことです。

座ったら脚側に付けてチェーンを付けます。そのまま脚側行進に入ります。途中で止まらず、そのままターンをします。ターンの時に、問題が発生しました。ターンの時に膨らみます。次回でチェックしなくてはなりません。対処としては、次のターンの時にリードを右手に持ち変えて、「ここだぞ」という気持ちをこめて、左手で左股を強めに叩き、フィニッシュをとります。それで直ったら、次はリードを持ち変えるだけにします。その次は左手でリードを持ち、力をいれるだけにします。それで大丈夫になったら自然体に戻します。こうして、徐々にレベルに差をつけながらチェックして直していきます。検定ではこの、チェックして直している、という行為がポイントになります。訓練士が何をどうしたいのかが明確であることが重要です。

次は「座りが悪い」という問題が発生しました。ターンの際に、左手でリードを持って気持ちを入れてぐっと持ち上げます。「座りなさいよ」という気持ちを込めて。

チェックし終わったらリードをはずします。はずすときも、大きくかがむと犬は遊んでくれると勘違いしますので極力上体を曲げないように、左手だけで犬の首の後ろからするっとはずします。

リード無しでの脚側行進では、ターンの時のツケの指示のタイミングが大切です。ポイントがずれると、指示のあとにブレたり、ブレてから指示を出してしまったりになってしまいます。右手前でタイミングを見て、回り込み始めたあたりで左手で指符を出し、フィニッシュで脚側で止めます。形ではなく、気持ちを入れなくてはいけません。頭では理解しているつもりなのですが、身体が反応しません。スポーツと同じで、身体がわかるまで、納得するまで身体を動かさなくてはならないでしょう。もう34歳なので、十代の部活のようにはいきません。ということは、時間数が多くかかるということです。あとはせめて頭で充分理解したうえで、実際に身体を動かせるよう、努めることが大切です。

次は「回ってツケ」ですが、待たせて振り返り、犬が自分に注目していないようであれば、まず注目させてから指示をだします。よそ見をしているときに指示を出さないようにします。指をさす、一歩前に出る、などして自分に注目させます。その時、待てないようであればそのまま止めるようにします。

最後は脚側に付けて、犬から50・程離れて対面に立ち
「フセ」の指符で伏せさせます。この時の指示は身体を曲げず、2段階くらいまでで伏せさせるようにします。

一連の検定対応訓練の中で頂いたアドバイス。どうしても行進中に身体に力が入ってしまい、フィニッシュのメリハリが出せません。歩くときはゆったり、ゆっくり力を抜いて自然体で、フィニッシュのインパクトをつけます。

脚側が気になって、左に気持ちが入りすぎてしまい、ダイナの付きが悪くなってしまいました。左は力を抜いて。悪いときだけチェックします。検定では、発生した問題に対して、訓練士がどう対処しているかがチェックされます。指符のリズム、タイミングが的確であるかどうかが、とても重要です。目を入れすぎてしまうと、いざというときに効き目がありません。自分の目線には充分注意します。

岡本さんがサラを引いて、河村さんがアドバイスしていたのを聞いていました。ラビが隣にいるので、サラは遊びたくて、訓練士のスキを狙っています。訓練士は犬のスキを狙わなくてはなりません。ブレそうになったら、的確なチェックを入れなくてはなりません。入れ損なった時点で犬に「こんなものか」と思われてしまい、あとが大変です。ターンの時もブレるので、右足のすぐ横に目線を落とし、後ろへ送って左で止めます。この時、形としては気持ちを後ろへ送り、左にも少し目線を落として止めます。後ろで見ていましたが、背中にスキを感じません。岡本さんの後ろ姿にはスキを感じます。不思議です、、、。

しばらく引いていると、サラも遊ぶのをあきらめて、やらなくてはいけないという気持ちに変わりました。この時点で訓練を辞めてもいいくらいだそうです。ふざけられたまま訓練を終わるのは、とても良くないことだそうです。

 

00/1/24
強く叱りすぎたら「さっきはゴメンね」の気持ちを込めて謝り、手を落とします。

河村さんがゴン太を引くのを見ました。回ってツケで、右側のマットからはみ出します。右足を一歩引いて、左足で後ろを取り、ゴンタがマット上に戻ったら、良く褒めていました。

犬を引く前に、頭の中で手の組立をしなければなりません。こうなったら、こうしよう、という強い気持ちがあったら、それだけで犬は感じ取り、引くことができます。ことが起こってから対処するのでは、遅すぎます。先手を打たなければ、犬は引けません。頭の中の混乱は犬に読まれます。