99/12/22-28

99/12/22
今日は途中から田村先生がいらっしゃいました。やはり先生がいるととても勉強になります。だんぜん違います。

まずグーピーを引きました。2度ほど大きくブレましたが、蹴りなどは入れずに気合いで引きました。今日はチェーンもはずしました。次はブルーノを引きました。昨日と変わらず、ダラダラと歩きます。だんだんレベルを上げていくようにと、鈴木先生からアドバイスをいただきます。でトライするのですが、レベルを下げすぎてしまったり、上げすぎてしまったりして、犬をかえって混乱させていまします。どうもちょうど良いレベルを出せません。上手く引けなくてイライラしたり熱くなるのではなく、教えてあげているんだという気持ちで、常にいられるようでなければなりません。そのためには犬と上手く会話をしていかなくてはなりません。優しすぎてもダメ、甘いのは全然ダメです。

鈴木さんがヒロを引いている横で、田村先生がダイナを引いていろいろと教えて下さいました。まず、犬を引いているのではなく、5歳や9歳の子供に教えていると思いなさいとのことでした。子供と会話をしながら、いろんなことを教える場合、どのようにしたらいいのかを良く考えなければなりません。子供は、できれば言うことは聞きたくないのです。そのような気持ちの状態で引くためにも、犬と良く会話することが大切です。会話ができないのに、手のレベルがつかめるわけがありません。

ダイナの脚側行進の模範訓練を見ることができました。まず、ターンの時、死角をなくすよう、良くチェックします。足をゆっくり運び、左足が犬に対して直角になっている位置で少し止め、まっすぐ戻すときに犬を引き寄せるように気持ちを入れます。ターンするときは自然にすっと回り、後ろにスキをつくらないようにします。実際、先生の背中にはスキを感じません!犬は背中に意識が入っているのを感じとります。回ってツケで、右から入るときに少し膨らみ、マットからはみだしました。すかさず先生のチェックが入ります。後ろも膨らまないように、右手で背中をチョンとつつかれました。「ダメでしょ」という感じでそれ程レベルの高いチェックではありません。細かい犬のミスを一つづつチェックして直していきます。チェックされた犬は「きちんとやらなくては」ということを自覚します。リードを付ける前から訓練は始まっています。リードを付けて脚側行進に入るときも、遅れたり前に出たりするようだったら、即チェックします。犬はその時点で、訓練士にスキがあるかどうか、見ています。チェックの仕方も軽くチョークを入れる程度です。効かなければレベルを上げていきます。ミスのレベルにあったチェックが必要です。それ程のミスではないのに、高いレベルでチェックした場合、犬はかえって混乱してしまいます。

犬が他の犬とじゃれあって遊ぶ場合、わざと犬の方へ行かせるようにしたりしますが、その場合もリードを持つてや身体に力が入りすぎてはいけません。本当に「行けるもんなら行ってみろ」くらいの気持ちだったら、身体に余分な力は入らないはずです。

先生曰く、プロの訓練士と生徒の違いは、訓練場にいるとき、生徒は犬を気にしているが、訓練士は田村先生を気にしているのだそうです。(^^;;;犬にかまいすぎではいけません。上手く距離をとるようにしないと、犬に上手く気持ちを伝えることはできません。

細かいチェックを入れられれば、犬はやるべきことを悟ります。「やらなくてもこの程度の罰で済むのだ」などとなめられてはいけません。そのためにも、安い手を入れないように気をつかなくてはなりません。飛越の場合も、犬は脚側で厳しくチェックされれば、飛んでからも当然厳しくチェックされることを理解しています。

プロが犬に負けるときは、少しでも心の中で悲観的に思ってしまったときだそうです。「あ、膨らんだ!」とか
「あ、飛ばない!」「座らない!」などです。あくまでも
こうなったら、こう教える、という組立ができることがプロなのです。それが仕事なのです。頭で理解しても、身体で理解するのがとても大変です。

脚側に回って付く時に、少しでもブレたら、立ち位置で犬に向き直って責めます。ブレたのに、犬が付くまで待っていたら「いつか付けばいい」「付かなくても待っていてくれる」と犬に思わせてしまいます。犬がミスをしたら反省する時間を作ります。ふた呼吸くらいが適度です。

 

99/12/27
土曜日休んだので、4日ぶりの訓練でした。フー、ナイキ、グーピー、ブルーノ、サモー、ゴンタを引きました。
グーピーはかなり遊ばれました。で、一発蹴りを入れていまい、切り替わってしまいました。蹴り無しで引かなくては意味がありません。石原さんが引くのと、どこがどう違うのだろう、、、。わかりません。

 

99/12/28
ナイキ、ダイナ、ゴンタ、パルコ、バブを引きました。なにかを学んだという手応えがあまりない日でした。バブは手前で止まり今日は少し厳しく叱ってみました。ターンは自然にできていると思ったので、、、。チョークも入れてみました。石原さんがバブの飛越を引いているときも、手は少し厳しめでした。

ダイナはツキが悪く、これも優しくというよりは、チョークを入れました。ナイキの座りが少し悪く、石原さんが側で見ていたので緊張しました。ターンをしたとき、タイミングをみて左のツケの指符を入れたら、ナイキが座わりそれを見て「そうだ」と言ったかのような石原さんの笑顔がカガミ越しに見えました。犬との会話、、、うーん、難しい。