舟守レナ パピヨン

2008年03月12日22:12


パピヨン – レナ ♀ 6ヶ月

噛む、足を拭かせない、思い通りにならないと唸る、ドアホンやブザーの音に吠える・・・

レナの問題

・飼い主を噛む
・足を拭かせない
・思い通りにならないと唸る
・ドアホンやブザーの音に吠える


レナへ - Doggy Laboよりコメント -

お問い合わせの内容を読んで、どんなガウガウ犬が待っているのかと楽しみにお宅へ伺ったところ、出てきたのはつぶらな瞳を輝かせて、早く私に挨拶をしたいと耳をぺったんこに頭にくっつけて、ゲージの中でしっぽを振っているレナでした。

飼い主さんは私に噛みつくのを心配して中に入れておいて下さったのですが、一目見てレナに噛む気がないのがわかりましたので、出していただきました。レナはカメのように姿勢を低くして私に近づき、お腹を見せ、うれしさのあまりオシッコまでしてくれたのでした。

「なぜこの子が?」問題は、レナに誤解をさせてしまう付き合い方をしてしまった飼い主さんにありました。行動学に基づくしつけについて説明をし、プログラムを実施し始めてからの飼い主さんの変化は、私も感動するほどでした。がんばりましたね!これからがスタートです。理想の舟守レナに育てていってくださいね!


4月 ― 長女が長年の夢を叶え、嬉しさで泣きそうな顔で連れ帰った生後46日の子犬がレナでした ―

母娘で3冊の本をじっくり読み、万全と思う体勢でスタートした愛犬との楽しい生活――。それが日を追う毎に「おかしい・・・。何か違う」「やっぱり違う」と戸惑いが膨らみ、夏が終わる頃には完全にレナを持て余す毎日に変わっていました。来た当初から落ち着きがなく(まともな写真がありません)唸り、飛びつき、バタバタして噛むので抱っこもできない、呼んでも聞こえないふり、トイレもなかなか覚えず、下が柔らかい所でするため寝床にもトイレシーツの有様・・・それでも散歩が始まり心配が減ったと思いきや、朝夕の散歩の催促が始まり、吠えなかった子か来客吠えもするように・・・極め付けが食事中に歯をむいて唸るようになった事でした。

甘やかしてきたつもりはなく、何故?どうして?パピークラスを探したり、獣医さんや友人に相談しても家族以外の人にはホントに可愛く従順な子なので誰も本気で相手にしてくれません。もう悲しくて情けなくて・・・夜毎家族が寝静まった深夜ネットで探し回り、リンクを辿りまくってやっと出会えたDoggylaboのHP・・・中西先生との出会いでした。

トップページを目にした途端、「レナのことだ!」と驚き、躾と訓練に関する先生の考えに本当に共感できたのですぐにメールを送りました。(しつこくFAXまでも)遠方で心配でしたが、こちらの悩みを真剣に受け止めてくださり、引き受けて下さったのです。

待ちに待った初回のセッションでじっくりレナと私達を観察した先生からは「本来とても臆病な性格のレナを家族でリーダーにしてしまいつつある」ことと、原因の一つ一つを指摘され、それまでの疑問が一変に吹き飛んだ気分でした。家族以外に従順である理由にもすごく合点がゆきました。エサやり時の唸りは、その場のアドバイスで速攻解決し、びっくり・・・!そしてその日からレナを家族の最下位に下ろす為「追わない抱かない触らずに無視」する生活が始まりました。元々抱けないのでそこは皆我慢できましたが、2才の息子との関係が悪くすぐ飛び掛るレナを常に目で追ってしまう私自身の癖には苦労しました。散歩に出さない為トイレが心配でしたが、2~3日の反抗後、何とあっさり自らトイレに行く様に―!先生の「犬は足裏の感触で覚えるので寝床のシートは除いた方が」とのアドバイスのお蔭です。服従訓練のやり方も本を見ただけでは出来ないなーと実感しました。

そして2週間後、叱る時の「あ゜」の威力も出せぬままのセッションでしたが、久々の外で、散歩時のひっぱり癖と足元への噛みつき対策をじっくりと教えて頂きました。歩行時のレナの変化とその時の感情を一つ一つ説明して下さり、今まで謎の生物だったレナが少し身近になった気が―

それから2週間―歩行訓練係の娘も真剣にプログラムを実行しましたが、どうしても訳がわからず裏切る息子と、殆ど不在の主人、タイアップ訓練もままならないまま3回目のセッションを迎えました。外での歩行訓練を見て頂いてから、2週間の経過をお話ししてる時、ふと前日の娘との会話を思い出し、「そういえば、娘も私もレナが怖くなくなりました」と口に出した私がいました。そう・・・その時はっきりしました!私はレナが怖かったんです!

叱り方一つにも迷い、何度先生に(TT)マーク入りの問い合わせメールをだしことか―。その度に必ず細やかな返事を頂き、「気持ちで負けてはダメ」と力強い励ましに背中を押され続けている内に、いつかメールを出さなくなり、気持ちが強く変わっていました。私の言葉を聞いた先生は「それが一番必要で、大事な事ですよ!良かったですね。終了です。」と言って下さいました。

そうか!実は私達の為のプログラムだったのですね!!その時、子供たちのいないリビングではいつもよりレナもゆったりし、何時の間にか私の椅子の下で寝そべっている・・・?!本当にレナなの・・・?!

終わりに先生がやって見せて下さったホールドスチール―。夢と諦めかけてた噛まないレナに触れた感触は一生忘れられません。自分でやるのはまだまだですが、希望が持てるって本当に嬉しいです。飼い続ける自信さえなかった私達がこうんなに気持ちをゆったり構えていられるこんな日が来るなんて・・・

遠い所まで来て下さり、セッション中リードどころかジェントルリーダーを付けたくなる様な息子に何度中断されてもじっと待っていて下さった先生にはお礼の言葉が見つかりません。

Doggylabo と出会えたお蔭で、レナの本当の性格を知り、本やビデオでは到底わからない我が家に合った対処を教わる事が出来、レナと飼い主としての私達の生活はやっとスタートに立てました。どうかこれからも悩める飼い主さんのために益々のご活躍を願っております。(そのルックスで日々犬三昧も惜しい気がするのですが・・・)

また、先生の大ファンの娘より「また遊びにきてね」と愛を込めまして―本当にお世話になりました。これからも宜しくお願い致します\(^O^)/