龍ディディエ ワイヤーフォックステリア

2008年03月12日14:09


ワイヤーフォックステリア – ディディエ ♂ 2才

散歩で引っ張る(2本足で歩く)犬に吠える、飛びつく、ドアホンの吠える・・・

ディディエの問題

・散歩で引っ張る[2本足で歩きます・・・(^_^;;;)
・ドアホンの音で吠えだし、人に飛びつく
・気が向いたときしか座らない、伏せない
・他の犬に吠える など・・・


ディディエへ - Doggy Laboよりコメント -

彼は中西の友人の愛犬です。彼がいなかったら、Doggy Laboは今存在していなかったでしょう。預ける訓練に疑問を感じ、海外へ飛び出そうと思った私の背中を押してくれたのがディディエです。

そして、シドニーより帰国し、プログラムを実施した結果、驚くべき変身を遂げ、Doggy Laboを立ち上げる私の背中を再度押してくれました。

しかしながら、本当に感謝するべきは、飼い主である我が友人です。初めは、彼女にプログラムを忠実に実施できるのか正直不安でしたが、やってくれました! ディディエの変身ぶりは、実は友人のがんばりだったのです。

さぁ、スーパーW.フォクステリア目指して、これからもがんばりましょうね!


「フォックステリアは大変よ」

この台詞を心に刻み、私は生後2ヶ月のDidierを迎えました。

パピーの時期にちゃんとした訓練を受けておくことが、今後の成長に大きく影響するからと、生後5ヶ月で訓練学校へ入学。3日間学校に預け、10日間自宅で復習という繰り返しで約4ヶ月間のプログラムをこなし、「こんなフォックステリアは、見たことない」と先生も絶賛(!?)してくださるほどの優等生振りを発揮してくれたDidierでした!

が!しかし!!そんな素晴らしい姿が見れるのは学校でのみだったのです。

自宅に帰って一晩寝ると、まるで魔法から醒めたように、駄犬に戻ってしまうのでした。学校ではリードなんか関係ないほどに、ピタリと私について歩いていたのに、自宅付近の散歩では、ぐいぐい引っ張って、ほとんど2本足歩行!!学校で教えて貰ったようにチョークチェーンを使っても、全く効き目無し。それでも、吠えたり、ガウガウしたりするわけではないし、学校に入れてこれなんだから、入れなかったら、もっとひどいことになっていたんだろうと、自分を慰め、励まし、騙し、あきらめながら、毎日を過ごしていました。

それから大きな問題もなく(散歩で引っ張るのは相変わらずでしたが)、1年が過ぎ、、2才の誕生日を前に急に不良化してしまったのです。すれ違う犬は当たり前、、遠く離れた犬も目ざとく見つけウガウガ文句を言い、私の指示は全く無視。叱りっぱなし、引っ張りっぱなしでは、楽しいはずの散歩も苦痛になり、厳しくすればするほど、Didierの反抗心は増し、私とDidierの関係は悪化する一方でした。

ちょうどその頃、中西さんはオーストラリアでの修行を終えて帰国し、【 Doggy Labo 】の開設準備を始めていましたので、意を決して、協力をお願いしました。

「撫でない」、「遊ばない」、「抱っこしない」、「叱らない」、「無視する」、、私にそんなことが続けられるだろうかという不安を抱きつつ、私とDidierの新しい生活が始まりました。

始めの2週間は外歩きも中止、寝る場所も寝室からリビングへ変更。ソファへは絶対に上げない、上がっても黙って降ろす。必要以上に声をかけない。部屋の中でもリードをつけて、拘束する(ずっとではなく、時間を決めて)。始めは何度も抵抗したり、挑戦したりしていたDidierも1週間程で「何か、変わったぞ」という自覚を持ち始めたのか、あきらめが良くなり、ソファではなく「Didierの居場所と指定したクッション」でおとなしく丸くなっているようになってきました。

その後、ヘッドカラーを着けての超スローペースでの歩行レッスンを開始。初日は「口に入れたおやつを吐き出す」、「横を歩く私にオシッコをかける」等の激しい抵抗をしたものの、8日後には出入口ではきちっと座って、私の「よし、行こう!」の合図を待ち、歩き出すようになりました。大げさではなく、私の歩調にあわせて歩くDidierの姿は、奇跡をみるようでした!プログラムを始めて1ヶ月後には、私が食事中の「クッション待て」は、ほぼ完璧に出来るようになり、外で他の犬に遭遇しても、声を出さずにすれ違えるようにもなっていました。それでも、こちらが少しでも甘い顔をすると、めざとく反応し、私に挑戦したりしました。ちょっとソファに飛び乗ってみたりして!そうすると、また厳しい無視生活に逆戻りして、、と、そんな繰り返しをしているうちに、いつのまにか、聞き分けの良いDidier君になっていました。

(Didierを入れた)訓練学校では、犬をちからづくで服従させるだけで、飼い主にもその場しのぎの対処法しか教えてくれませんでした。でも、それではDidierは変わってくれませんでした。犬を変えるのは「ちから」ではなく「飼い主との関係性」が重要なんだということを【 Doggy Labo 】のプログラムを行って、気がつきました。

例えば、犬が吠えるのを止めさせるのに、口を閉じさせ叱るのではなく、「ボクを守ってくれる飼い主がいれば安心だから、吠えなくても良いんだよね?」と犬に思わせることが大事なんだということ。

私の意識の変化に、面白いように反応してくるDidierをみて、犬のお行儀の善し悪しは、飼い主の意識次第だということを実感しました。

プログラムを始めて早7ヶ月(まだまだ問題点もありますが)、今では「クッション!」「すわれ!」「マテ!」等、私の指示に素直に従うのは自然な行為になっています。このレポートを書くために、当時の日記を読み返してみて「初めは何も出来ていなかった不良犬だった」ことを今更のように、思い出しました!?

感謝!中西さん!!
これからも、「犬に尊敬される飼い主」を目指し、頑張ります。